メーカーは、通常商事会社に対しては国別に扱い代理権(独占権)を与えます。しかし、地域によっては自由競争をさせて独占権を与えない場合もありました。自動車の販売には販売網の構築、部品の補給やアフターサービス網も築かねばならないから、独占権を与えられなければ誰も投資はしません。一方、単純に口車に乗せられて、能力のないところや、やる気のないところに代理権を与えてしまうと、出遅れてしまいます。そこに自動車輸出物語が発生するわけです。
三菱商事の先輩は、戦前から日産自動車の輸出に貢献をしてきましたが、過去の努力は評価されないままに代理権は取り上げられてしまいました。これは私の担当ではないので、物語を詳しく書く記憶がありません。本田の最初の頃も、大分お手伝いをしたと聞いています。
いすゞとの関係は良く、役員同士も中のよい間柄でした。タイ向けで大成功をしたのも、三菱商事に大幅に任せ、三菱商事もそれに応えたからでしょう。
三菱重工や三菱自工と三菱商事との関係は、結構微妙なものがありました。それは物語の細部にゆずるとして、この自動車輸出物語に登場するメーカーはいすゞと三菱です。タイ向け以外の物語は三菱車です。

HOME
前のページへ
次のページへ