自動車輸出物語 

戻る

ホームページ

国別表

メーカー別表

 記載日付:2001年12月26日
ライター:鈴木富司
番号:000-0040
タイトル: 初めての出張とタイ国の様子(その3)

 北東タイへの販売店と道路の視察の旅はいよいよ終わりに近づきました。バンコックよりすぐ北のサラブリに泊まってバンコックへの帰途につきました。ハイウエイはまだありませんでしたが当時でも普通なら1時間ちょっとの距離です。それが丁度、雨期の最後の段階でしたので、道路だか川だか判らないようになっていました。4時間もかかりました。そこにいすゞの大型トラックが連続してすれ違うわけですから、乗用車はとても運転できる状態ではないのです。出発前に通訳のピヤラットさんがわれわれが乗る「ベレルディーゼル乗用車」のダイナモをビニールの袋でカバーをしていた理由が判りました。何しろトラックとすれ違うと水が乗用車のボンネットにかぶり、まるでボートみたいになるのです。

 それでも、ディーゼル車の威力はすごいねーなんて言いながら進んでいたのですが、ついに途中で穴に落ちてしまい、動かなくなってしまいました。ドアを開けると水が車内に入るくらいのレベルにあるわけです。大切な取締役輸出部長さんに靴を脱がせてはいけないと思い、背負うことにしました。当時の私は50キロくらいのヤセッピーでしたから、思わず背の君に尋ねました。何キロありますかと。確か、82キロとその巨漢は答えたような記憶があります。今でもドアを開けたときの光景と二三歩、歩いいて道路わきに巨体を着地させたときのことは覚えています。この光景は何度も語ったからかもしれません。

 最後の最後まで波乱の視察旅行でした。葛野部長さんは全く動ぜずにむしろ楽しんでいるふうでした。若い頃から実験部に属し、このような悪路走行のプロだったのです。それに田舎の屋台の見慣れない食べ物も平気で召し上がるし、その野人ぶりは最初の印象とはずいぶん違う方でした。

 バンコックについたら中村さんが当時できたばかりのマッサージ屋さんに連れていってくれました。その後、バンコックで有名になったトルコ風呂のはしりなのでしょうが、内容は全く違うものでした。何しろ部屋に鉄製の西洋風呂のタブがでんと置いてあるのですが、四階のためか、水圧がなくてお湯がでないのです。ガラガラという断水のときの音が、まだ耳に残っているほど、残念なおもいがしたのです。北タイの土埃だらけの走行の疲れを癒そうとしたのにという思いが残っているわけです。

 そういえば、中村さんとはインドネシアでも同じような経験をしております。2人で水泳パンツ姿で、サウナの一室に通されました。部屋の真ん中にある”最新式”の電気のサウナヒーターを見て、これでほんとうに大丈夫かなと思ったものです。時々水をかけて下さいと言われ、手ひしゃくで水をかけたのですが、電圧が低くてプレートが黒くなるだけでした。ジュといわないのです。湯気の出ないサウナでした。まあ、そこは熱帯のことですから、風邪をひく心配はありません。しかし、業を煮やした中村さんはそこで腕立て伏せをはじめたのです。あとあとまで、タイの断水風呂とともに「あれには参ったなー」と大いに話題にしたものです。

 タイのナイトクラブについてお話をするわけでしたね。思い出そうとするのですが、具体的にあまりイメージがでてきません。当時有名なシャニーサトーという名前は思い出したのですが、それ以外は記憶に残っていません。せいぜい、豪州から出稼ぎにきていた白人女性のテナーサックスはよかったことくらいかな。日本料理屋は京都出身の親子でやっていた「みつよ」にはよく行きました。他の料理屋は、まだパイプ椅子の食堂という感じの店しかなかった時代です。まあ、この時代のバンコックを知っているひとは、もう少ないのではないかと思います。何しろホテルも国際的な上等なものはエラワンホテルしかなく、丁度グランドホテルがオープンした時期ですからね。

-----------------------------------------------------------
◆ 自動車輸出ホームページ−−−−−→ http://www.yk.rim.or.jp/~larszk/
◆ バックナンバー −−−−−→ 
       http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000038036
◆ ご意見・ご感想・投稿はEメールで(歓迎)−ー→ larszk@yk.rim.or.jp
◆ おともだちにこのメールマガジンの登録をすすめる場合は −ー→
             http://www.mag2.com/m/0000038036.htm

   まぐまぐしたくなったら -> http://www.mag2.com/
かいじょしたくなったら -> http://www.kaijo.com/
けんさくしたくなったら -> http://www.lib2.com/
----------------------------------------------------------- 

 
 さあ、もうクリスマスも終えて年末という感じですね。昨晩は孫娘を2人つれて丸の内の電飾見物に行ってきました。電車のなかで、かけ算の九九を教えたり、幸せなひとときでした。

 今年もこの物語で終わりです。お陰様で40号まで出すことができました。来年も是非つづけて書きたいと思っております。どうぞ、皆様よいお年をお迎え下さい。

鈴木富司

                     戻る

                    次の物語